きみが心に棲みついた

この作者は物語をつくるのがすごくうまい。
対立軸をいかに盛り込むかが漫画の面白さだと思う。
たくさん、対立を用意してる。

仕事をめぐる今日子と飯田の争い
星見をめぐる今日子と飯田の争い
親の愛情を争う今日子と妹。
仕事で星見の下につく、八木さんと今日子。
八木さんと対立する今日子の会社の親友の堀田
星見の元カノのレイコと今日子
互いに存在すらしらない今日子をめぐる関係の星見と吉崎

飯田が、今日子に感じる仕事の対立ゆえの行動が、
今日子が、堀田の下で、ともに働かけなくなり、
八木の下で、星見とともに働くことになる。

対立をトリガーにあらたな対立をうみ、それぞれの対立が破綻することなく
登場人物の行動原則になっていく。本当に天堂きりんはうまい。