きみが心に棲みついた

2巻の最後で今日子は、星見を追いかけることで、われわれの予想しなかった
望まない選択しをとった。

主人公は読者の願望をもとに行動するはずだ。
ヒーローが悪を倒すように。

しかし、今日子は読者の予想しない望まない展開をとって
読者が感情移入できない、予測不能なモンスターになった。

私はダンサーインザダークという映画で同じような展開を見た。
ビョーク演じる主人公にまったく感情移入できなかった。
しかし人のために自分を犠牲にする姿に感動した。

同じように感情移入はできなくなったけど、今日子が選び行動した結果にきっと感動すると思う。
2巻だけでここまで巧みな物語をつくる作者だから、まちがいない。